歯石除去学習記 - 正しいプラークコントロールで予防する歯石除去の全て

歯石除去で生涯健康に

近年は虫歯だけでなく、歯周病への関心が高まり、プラークコントロール（歯垢の除去）という言葉もかなり浸透してきました。しかし、歯石の除去に対する考え方は、まだまだ足りないように感じます。

歯石とは、プラーク（歯垢）が石灰化し、石のように硬くなったものであり、歯に強く張り付いています。個人で取り除くことは難しく、定期的に通院し、除去しなければなりません。

歯石を除去する意味

歯石は虫歯、歯周病の元

歯石は、石のように硬くなっているため、これ自体は無害です。しかし細かい穴が無数に開いているため、虫歯菌や歯周病菌など、多くの細菌が入り込みます。これにより、虫歯や歯周病など、口腔疾患を引き起こす元となるのです。

歯石に入り込んだ細菌は、プラーク（歯垢）とも呼ばれています。数日後に、歯石に入り込んだ歯垢は新たな歯石へと成長してしまいます。つまり歯石により、歯垢が付きやすくなり、長い時間をかけて成長し続けてしまうのです。したがって、歯石は除去しなければなりません。

歯石除去は自分で出来ない

歯石は、個人の力で除去しきることは不可能です。専用の器具で、プロの手により定期的に除去しなければならないのです。その前段階である、歯垢を除去することは非常に重要です。しかし、歯垢の完全な除去は不可能であり、そのうち何割かは口に残り、歯石へと成長してしまいます。歯石の除去は必要なのです。

歯石は除去し続けなければいけない？

歯石は、一度除去しきっても、しばらく経つとまた張り付いてしまいます。数ヶ月から半年に一度のペースで、歯石除去を続けなければなりません。

歯石除去で予防できる病気

虫歯・歯周病を予防

歯石により引き起こされる病気は虫歯や歯周病があります。歯石は細菌の住処となっているため、歯の表面は虫歯になりやすくなっており、歯茎の奥であれば、歯周病に晒されることになります。

歯石を取り除いておくことで、虫歯や歯周病のリスクは大きく低下します。これらが進行してしまった場合の治療は、数回に渡り行われることも多いため、金銭的にも時間的にも大きな負担を生むことになります。

口臭の予防

歯石には多くの細菌が入り込みます。そのため、強い口臭を放つ原因となります。虫歯や歯周病を発症していた場合は、それらも強い臭いを放つため、口臭はより強くなります。

お気軽に歯石除去を

歯石除去のために時間や費用を割くことに、気後れしている方も多いでしょう。しかし、虫歯や歯周病を事前に抑制できるため、将来的、長期的にみても大幅な節約が可能といえます。

歯石除去をする時に必要な6つの知識