歯石を取る様々な方法 - 機械/手動/PMTC/歯石除去の方法一覧

歯石除去はどのように行うのか？

現代人が生活していく上で、歯石は必ず歯に溜まり続けてしまうものです。定期的に通院し、除去しなければなりません。歯石除去の方法はいくつかあります。それぞれの特徴や、安全性について確認してみましょう。

歯石除去の方法

一般的な歯科医院で行っている、歯石除去の方法です。歯周病治療を目的とする場合は、保険の対象となります。

機械を使った方法

超音波スケーラーを使用した歯石除去の手段です。超音波振動により歯石のみを砕きます。歯への痛みや、不快感はありません。昔は存在しなかった道具です。以前に行った歯石除去に対して嫌な思い出のある方も、今は安心して歯石除去を行うことができます。

手動での除去

スケーラーを使用し、歯石をそぎ落とします。歯石は硬いため、力を入れることになりますので、個人差はありますが不快感を伴うこともあります。大部分の歯石除去は超音波スケーラーにて行いますが、歯茎の奥や、歯並びの複雑な部分では、スケーラーにて手動で行う場合があります。

歯石除去には麻酔を使用する場合も

歯石除去を行う箇所によっては、痛みが伴う場合があります。その場合は、麻酔を使用しますので安心して治療を行えます。

歯石除去の安全性

どのような方法で歯石除去を行っても、以下のような問題が発生する場合があります。結論から言うと、歯石除去にデメリットはありません。

歯石除去による出血

歯石を多く除去した場合に出血することがあります。口の中が血だらけになることも珍しくありません。

歯石が付着していると、歯茎が炎症を起こしていることがあります。この時、わずかな刺激でも出血するため、歯石除去が刺激となってしまい、口の中が血だらけになるのです。歯石を除去したことで、この炎症は徐々に収まっていきます。

歯石除去で歯が削れる？

歯石除去を行うと、歯が削れてしまったと感じる方も少なくありません。頻繁に歯石除去を行うと、歯がなくなってしまうのでしょうか？

歯石が多く付いている場合には、歯石と自分の歯との区別がつきにくくなり、本来の歯のサイズが分からなくなってしまいます。これが、歯が削れてしまったという勘違いを引き起こす原因となります。超音波スケーラーを使用しての歯石除去では、歯石のみを砕くことが可能なので、歯が削れることはありません。つまり、頻繁に歯石除去を行っても、問題はありません。

歯石を取るだけじゃない、PMTCとは？

PMTCとは、プロによる歯石除去を含めた、総合的な歯のクリーニングです。歯石除去はもちろんですが、歯の表面の着色汚れや、歯石を付きにくくするコーティングも行います。

PMTCは保険適用外の自由診療となっているため、行う歯科医により、料金やその内容にも若干の違いがあります。保険適用での歯石除去の場合、段階的な治療としなければならないため、数回に分けて行われることがほとんどです。しかしPMTCの場合は保険適用外なので、一度で全て行うことができます。

歯石除去は個人で行うのは非常に困難なため、通院いただき、プロの手で行うのが最も安全です。お気軽に当院へご相談ください。