歯周病の原因 - 黒い歯石歯肉縁下歯石と歯肉縁上歯石

歯石除去学習記 - 正しいプラークコントロールで予防する歯石除去の全て
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東京インプラントGuidanceは歯が一本もなくても治療でき噛み心地の良いオールオン4インプラントについて解説。当院は歯を全て失った人でも食生活が楽しめるようにお口のサポートをしています。

【黒い歯石:歯肉縁下歯石に注意】

歯肉縁下歯石が歯周病の原因

口の中に溜まった細菌は、毎日のブラッシングで除去しなければなりませんが、除去しきれなかった一部は石のように固まり、歯石となります。この歯石には、大きく分けて二つの種類が存在することはご存知でしょうか?どちらの歯石も歯にとっては危険なものですが、特に歯肉縁下歯石と呼ばれる、黒い歯石は歯周病の原因となり危険です。

二種類の歯石

歯石には、大きく分けて二種類があります。

歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)

歯茎の上側に張り付いた歯石の名称です。その状態は外側から見てわかります。歯石として強く張り付いているため、歯磨きなどで除去することはできませんが、歯科医院であれば、専用の道具を使用して簡単に取り除くことができます。

簡単に取り除けるとはいえ、虫歯や歯周病の原因となるため、油断できるものではありません。また、歯茎が炎症を起こし、プラークが入り込めるだけの隙間を作ってしまい、この次の歯肉縁下歯石を作り出してしまいます。

歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)

歯茎の下側、見えない部分に張り付いた歯石です。外側からは見てわからないため、厄介です。歯周ポケットから滲みだした液や、歯周病に感染した部分からの液、その他血液などが染み込み、黒く変色しています。

歯肉縁上歯石と比べて非常に遅く形成されますが、その分硬くなっており、簡単には剥がれないため、専門の技術を備えた者でなければ取ることは困難です。

歯茎に直接触れているため、炎症を引き起こしやすくなります。歯茎から簡単に出血する方には、歯肉縁下歯石が多く張り付いている可能性があります。歯茎が黒く見えている場合も同様です。歯肉縁下歯石には、多くの歯周病菌が溜まり、歯を支えている歯茎どころか骨までを溶かします。これにより、歯茎をさらに低く下げてしまいます。最終的には歯が抜け落ちてしまうことになるのです。

歯肉縁下歯石の除去方法

通常の歯石除去とは違い、歯茎の奥となるため、除去は困難です。基本的には超音波スケーラーと呼ばれる、専用の器具で除去しますが、箇所によっては、スケーラーにより手動での除去を行います。この時、痛みを伴う場合には、麻酔を使用することで無理なく歯石の除去を行います。

しかし、歯茎が炎症を起こし、腫れている場合には、歯肉縁上歯石を先に除去し、腫れが引くのを待ってからの除去となる場合があります。

基本的に、歯肉縁下歯石の除去は、一度の通院で全てを除去しない場合がほとんどです。保険適用のルールとして、複数回に分ける必要があるのはもちろんですが、長時間の歯石除去は、患者様の大きな負担ともなります。

お口の状況次第では、歯石除去のために数回の受診が必要になる場合もあるかと思います。しかし歯石は除去しない限り、溜まり続けてしまいます。すぐに治療する必要が無くとも、どうぞお気軽にご来院ください。

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